株式会社 NTT ロジスコ様
業種:物流業
導入拠点数:19
導入前の課題
日次収支管理をするための実績データ取得に時間と手間がかかっていた
数年前より全社で物流単位に日次収支管理をしていた NTT ロジスコ社だが、ロジメーター導 入以前は、作業員が 1日の終わりに業務日報を専用シートに記入し、OCR のスキャナーで読み込んで作業毎の稼働をデータ化していた。
一方で記入ミスや記入された文字の誤読や認識不可があったり、シートの汚れなどが原因で読み取ることが難しかったりと、データ精度に問題が あった。
さらにセンターからシートを回収して本社スタッフがデータ修正を行うフローとして いたため、本社スタッフのデータ修正稼働が日々発生していた。
また、各センターで完成したデータを閲覧することができるのは翌日の午後からになってしまうという、実績把握の即時性 に課題があった。
当日の実績把握が翌日午後になると、即効性のある改善もできない。そのため社内システムの結果を待たずに、自らExcel などで専用シートを集計して、当日中にデータを完成させている現場もあった。
このように現場スタッフの Excel スキルに依存すること、データ修正や現場でシートを手集計する労力がかかることが全物流センターで日次収支管理を行う上での課題であった。
そうした中、社内DX の一環として、実績取得方法のデジタル化検討が開始された 。紙とOCR 読み取りを廃止し、リアルタイムでデータを登録・閲覧できるようにするため、ロジメー ターの導入検討を開始した。
導入効果
日次収支の集計時間が 1 時間→5 分へ
まずは 1 センターへトライアル導入した結果、ロジメーターで記録することにより、リアル タイムでデータ集計が可能となり、さらに従来の日報で起こっていた記入ミスや文字化けがな くなり、本社スタッフと現場スタッフ双方のデータ修正時間が大幅に削減されることが分かっ た。
作業状況を随時把握できるため、状況を見ながらリアルタイムで物流間の作業員の応援指示が出来るようになったこともプラスとなった。
その後、全19 拠点に導入。全社標準として日次収支管理を進めることができるようになっ た。
元々Excel で管理していたため、その現場関係者しか収支状況が確認できなかったが、ロジメーターを活用することで標準フォーマットとして全物流センターで共通化され、他のセン ターの状況も見えるようになり、比較検証も可能となった。
紙集計と OCR 読み取りを同時に撤廃することで、紙の購入費用が無くなり、現場からの回収や保管して管理する手間も無くなった。
作業動作の標準化と改善施策の実行により、ムダ作業を排除。約 20%の生産性向上
NTT ロジスコの名古屋物流センターでは、ロジメーターにより抽出した稼働時間と WMS か ら抽出した荷量データにより作業者毎の生産性を算出し、最も生産性の高い作業者をモデルスタッフとして動画撮影を行った。
作業者全員で作業動画を検証し、他のスタッフとの相違点を抽出して標準化を推進した。
作業動作の標準化と改善施策を実施した事でムダ作業が排除され、生産性は改善前の 1 件あ たり 57.6 秒から改善45.9 秒となり 11.7 秒(約 20%)の生産性向上を実現した。
また、動画をもとに細かな手順をルール化・標準化したことで、出荷作業全体がスムーズに なり、教育内容も均一になったことで、教育の質が向上した。
その結果、更なる多能工化が図れ、他の作業チームとの相互応援体制を強化することに繋が った。本取組は JILS 主催の全日本物流改善事例大会にて「優秀物流改善賞」を受賞している。
導入時の苦労や工夫、今後の展望など
先行導入した担当が指導役となりセンター内展開を推進。10 ヶ月で全国 19 拠点へ水平展開
1 つの物流センターでは複数物流を取り扱うため、トライアル時にはまず 1 つの物流を選んでトライアルを開始した。
各物流センター内で指導役を作り、その後、同物流センター内の他物流へ指導を行ったことが、スムーズな展開の要因となった。
紙からタブレットへの切り替えは、スタッフの一部から当初抵抗があったものの、指導役がきちんと導入メリットを説明し、日々の声掛けなどをすることで、理解を深めてもらうことができた。
全社的な日次収支管理体制を実現、更なるデータ活用を図っていく
日次収支管理を全社的に行うことができるようになったのは、データをリアルタイムに手間なく集計することが出来るようになったことがポイントとなった。
午前中で収支を締めて、午後に修正をかけられるようにすれば、当日中でも改善が可能となる。
日次収支計画との乖離は作業員の配置状況によるところが大きいので、日次で収支を締めて分析することで物流間人員応援や人員計画の修正にすぐに活かせる。
異常点が早期発見でき、物流センター間での比較も出来るので、全社標準の改善施策を打つことができる。
このように日々の様々な判断を、「うまくいってます」という定性的な情報ではなく、データを使って数値で定量的に判断できる環境作りに成功した。
今後はロジメーター以外のデータ とも組み合わせるなどして、更なるデータ活用を図っていく。